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髪飾りはあかい花だけで
夜につき
きれいに咲けばいい
薄暗がりの恋
鋭角な
あなたの癖のある字をなぞる
待ち焦がれたのはいつだった?
埃をかぶってる
あの本も
かすれた日々を連れて
うまく街に溶け込めないわたしは
こんな狭い部屋で
いまも、愛するふりで
涙にひと欠片のミザリィ
それはたぶんあたたかいから
たったひとつ誇れるもの
嘘じゃないもの
間違いだらけの寂しさを
縫いつけて
やさしさ覚えた
この手に余るほどの蜜も、幸(こう)も、
望むことはないけど
もしも、なんて夢をみては
藍に沈んで
涙にひと欠片のミザリィ
それはたぶんあたたかいから
いつか、
想うときも寂しくないようにと
鈍い喧騒のなか
かすか雨の音も聴きわけたくて
耳を澄ます
あかい花に酔いしれながら