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    明け方 飛魚跳ねた金の道を
    ゆうらゆうら小舟が往きました
     
    路地裏を抜ける温い風を連れて
    いつか発った人を懐い出す
     
    片目レンズ ぼやけたのは補正された夢跡
    しがみついた細い枝にあの花を見つけて
     
    幾千の粒の雨晒しの憂鬱
    僕は抱き寄せて愛の詩を謳う
     
    回廊に巡る季節は鮮やかに
    いつだって ふいに胸の奥に迫るんだ
     
     
    暮れ方 旅鳥渡る銀の道を
    ゆうらゆうら小舟が往きました
     
    透明な声は呑んだ嘘を掴み
    踊り娘は人魚の夢を見る
     
    白く溶けた箒星と七つ色の林檎酒
    羅針盤が示す明日に取りこぼされないように
     
    華奢な スカートの裾つまんで笑う
    君を抱き寄せて愛の詩を謳う
     
    澄んだカゲロウの翅 遊ぶ波紋が
    時の末(うれ) 凪いだ彼の岸辺に届くまで
     
     
    神様、まだ待っておくれ。
    神様、また逢いに行くから。
    約束だよ。
     
     
    幾千の粒の雨晒しの憂鬱
    僕は抱き寄せて愛の詩を謳うよ
     
    此処より遙かなそら浮かぶ小舟は
    僕を乗せたまま ゆうらゆうら往くのです
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